ピラティスとは

ピラティス考案の裏にはジョセフ・H・ピラティスの生い立ちから歴史背景まで様々なことが関連しています。

ピラティスの始まり

ジョセフは幼少のころ、喘息やくる病、リウマチに悩まされ、自身の身体の弱さを改善するための方法を探し、父の勤務するスポーツクラブでボクシング、レスリング、器械体操、ヨガ、座禅などを経験しました。14歳の頃には既に鍛錬された身体をもち、その後も身体の訓練法の研究を続けました。モデル、芸術家でもあった彼はギリシャの文化や彫刻の美しさ、そこに表現されている強さに関心をもっていました。

戦時中のピラティス

第一次世界大戦中、ジョセフはイギリスでボクサー兼護身術の指導者として兵士の身体作りに関わり、彼らのリハビリや虚弱体質の改善にも努めました。看護師でもあった彼はケガをした兵士に対してもベッドを改良し、スプリング(ばね)をつけて、そのリハビリが行えるようにしました。 (現在のリフォーマーやキャディラック)1918年、世界的にインフルエンザが広まったときも、彼から運動を教わっていた人たちは一人もインフルエンザにかからなかったと言われています。

ピラティスの広がり

ジョセフはその後、戦地を逃れアメリカ・ニューヨークに渡り、同じビルにあったニューヨーク・シティ・バレエのダンサーやアスリートたちのリハビリに自身のメソッドを教授。その後医師やビジネスマン、富豪、俳優、学生など彼のメソッドは多くの人へ広まっていきました。あのジョージ・バランシンも自分のダンサーをリハビリのためにジョセフの元へ送りました。
彼は当時、自身の開発してきた運動を《コントロロジー》と名づけ、それが今は《ピラティス》として広まっています。
ピラティスは元来ジョセフの身体改善に始まり、ヨガや、格闘技、瞑想、ダンスなど幅広い調整法を経て、考案された運動で、100年以上続く伝統あるボディワークです。

ピラティスのQ&A

Q.どんなエクササイズですか。
A.ピラティスでは呼吸とともに身体を動かしていきます。仰向けや、うつ伏せ、座位、立位など色々なポジションでエクササイズを行うことが可能で、その方の身体の状態や目的、運動レベルにあわせてエクササイズを行います。運動が苦手な方や、身体が硬い方でも安心して行えます。
Q.どんな効果がありますか?
A.その一例をご紹介いたします。

For Women

血行の促進・柔軟性の向上

呼吸と共に、骨盤や背骨、肩甲骨など全身をのびやかに動かすことで柔軟性が高まります。また繰り返される呼吸は血液内に効果的に酸素を取り込み、全身の血行を促します。肩こりやむくみ、冷え性の改善が期待されます。

For Women For Men

姿勢の改善

姿勢の要である骨盤や背骨を動かしてほぐし、姿勢を維持するための骨に近い筋肉、つまりインナーマッスル(深層筋)を強化することで猫背や反り腰などの姿勢改善に効果的です。また一側性(左右片方ずつ)の動きやバランスを使った動きなどを活用して左右の筋力のバランスを整えていきます。
座り仕事や立ち仕事、同じ姿勢が続く職業の方は、その習慣からくる姿勢不良が腰痛などの原因にもなり得ます。忙しい日々の中でもご自身の身体に時間を充てることはとても大切で、そのリフレッシュがあってこそ、また忙しい日々を乗り越えるための身体を作ることができると考えます。またご自身の身体のために時間を割くことは自分への自信にもつながります。

For Mama

産前・産後のマイナートラブルの改善

産前はお腹や胸のふくらみなどとともに運きに制限が起こったり、ホルモンの影響を受けて、肩こりや腰痛、股関節痛や脚のむくみなどのマイナートラブルが起こりやすい状態です。お産・産後の生活に向けて、お母さん、赤ちゃんに負担のない体勢で身体を動かし、血行の促進や体力の維持をはかります。
産後は、出産によって骨盤周りの筋肉や靭帯、関節がダメージを受けています。長い妊娠生活と出産で体力が低下しているこの時期に育児が重なり、お母さんの身体は     影響を受けて歪み・痛みが起きやすい状態にあります。
ピラティスでは無理な負荷を与えることのないエクササイズを行い、機能の改善や体力の回復を期待します。出産で傷んだ骨盤底筋のトレーニングも行います。 骨盤底筋には尿漏れ、内臓の下垂を防ぐ役割があります。

For Athlete

競技のパフォーマンス向上

身体の奥にあるインナーマッスルを鍛えることで体幹が強くなり、体の軸が安定しやすくなります。プロスポーツ選手のフィジカルトレーニング(※サッカー/マンチェスター、ゴルフ/タイガーウッズなど)やプロパフォーマーのメンテナンスにもピラティスは使われています。
不安定な場所でバランスをとったり、身体のコーディネーション力を高めたり、身体能力を高めるメニューが充実しています。左右が出やすい競技に対してはその左右差から怪我につながらないように左右差を整えるようなエクササイズも行います。

インストラクターのキューイング(声かけ)やタクタイル(触ることによる固有受容感覚器への刺激)などにより、視覚、聴覚、触覚を働かせ、自身の身体をコントロールして動いていくことで競技での身体のパフォーマンスの向上を図ります。

※ピラティスは医療行為ではありません。また効果には個人差があります。